金属屋根の特長

• 耐震性

  一般的に建物は軽くて頑丈なほど、地震の際に被害が軽くて済みます。金属屋根は、主に軽量な金属やそれらの合金・鋼でできていますから、他の素材に比べると、耐震性はバツグンです。

• 耐火性

  金属屋根材の多くは優れた耐火性能があり、政令に定められた耐火建築物に使用が可能なものがほとんどです。

• 長尺貼りが可能

  瓦などと違って、一枚の鋼板を長くとることができます。そのため、隙間ができにくく、デザインの幅も広がります。

• 安価で長持ち

  導入費用だけでも瓦などの1/2～1/3程度、耐久性にも優れているので、メンテナンスにかかる費用も最低限で済みます。

• リサイクル可能な素材

  これからのリフォームは環境への配慮も欠かせませんが、金属屋根はその100%近くがリサイクル可能です。

金属屋根の素材

• ガルバリウム鋼板

  金属屋根素材として最近ではもっとも普及が進んでいる素材です。めっき層に従来の亜鉛に加えてアルミニウムを導入することで、全体として非常に腐食に強い特性をあらわします。また、ステンレス板などに比べて安価に導入できるのも魅力です。

• 銅板

  

  あかがね色に光り輝く美しい素材です。経年変化で青緑色に酸化しますが、独特の風情を漂わせます。寺院や神社などでおなじみですね。

• ステンレス板

  「ステン」はシミ、「レス」はより少ないことを意味しますが、その名の通り、汚れやサビに強い、高耐久な鋼板です。ポリエステル樹脂を焼き付け塗装したカラーステンレス、フッ素塗装を施して雪滑り性や防汚性、防錆効果を高めたフッ素ステンレスなどがあります。

• アルミ合金

  軽い建築素材の代表格であるアルミニウムを原材料とした鋼板です。耐食性にも優れ、加工も容易です。

• 亜鉛メッキ鋼板

  「トタン」の呼称で長い間親しまれてきた素材です。鉄に亜鉛でめっき加工をすると、亜鉛が優先して腐食されることで鉄の腐食を防ぐ効果（犠牲防食）によって、結果として防錆性能が向上します。安価に製造できるので、倉庫などに多く使用されます。

• チタン

  恒久的にメンテナンスの必要がないといわれるほど、圧倒的な耐食性能を誇るチタン。導入コストは高めですが、人工骨に使われるほど環境に優しく、加工が容易で瓦のような風合いも出せるなど、様々な魅力に富んだ素材です。

天井断熱・屋根断熱

屋内の環境を快適に保つためには、屋根の素材だけでなく、天井と屋根全体の工法が重要になってきます。とりわけ寒冷地の場合は、冬場の室内温度と外気の温度の差が大きく、結露に悩まされることが多々あります。

一般に屋根には防水シートなどの雨漏りを防止する施工がしてあり、屋根裏には部屋の暖かく湿った空気がたまりやすくなっています。この空気と外気で冷えた屋根（の裏面）が触れることで結露が起こるのです。

これを防ぐには、屋根断熱を施して屋根裏に冷たい外気を伝えないこと、天井断熱で屋根裏に部屋の暖気・湿気を伝えないことが有効です。また、屋根裏の側面に換気口を付けて冷たい外気を取り入れ、屋根の表面と屋根裏の温度の差を縮める方法も有効です。屋根リフォームの際には個々の建物について最適なプランをご提示いたしますので、ぜひ一度お問い合わせください。